肌の乾燥がひどいと感じたら、まず知って欲しいコト

実は乾燥肌は体の内側も関係しています
乾燥肌のお話をしてきましたが、肌の乾燥は表面の心配だけすればいいのでしょうか?
いえいえ、実は乾燥肌は体の内側も関係しています。
赤ちゃんの水分量は体重の80%と言われています。
大人の水分量は体重の60%くらいです。
60歳以上の大人になると更に少なく50%くらいまで減少します。
身体の内側も年齢を重ねると、乾燥していきます。
細胞の新陳代謝は部位によって周期があります。
胃腸の細胞は約5日周期
心臓の細胞は約22日周期
肌の細胞は約28日周期
筋肉、肝臓の細胞は約2か月
骨の細胞は約3か月
と言われています。
正常であれば3か月で身体は生まれ変わります。
部位によって周期が異なるように、年齢によっても周期は異なります。
肌のターンオーバーは年齢とともに遅くなります。
28日周期は20歳前後で、肌が健康な場合です。
では、もう少し年を重ねた場合はどうでしょう。
「年齢×1.5」と言われているので
30歳では45日
40歳では60日
50歳では75日
60歳ではな、な、何と90日にもなります。
若い頃に比べると3倍以上もかかります。
若い頃は日焼けしてもシミにならなかったのは、この細胞の周期と関係しています。
肌のターンオーバーを無理やり早くするのは逆効果!
肌のターンオーバーの周期を
20歳の頃のように周期にする為に
ピーリングなどで人工的に速めれば良いのでしょうか?
それは違います。
新陳代謝を促す事は必要ですが、
次の肌の準備がきちんと整っていないうちに、
今の肌の入れ替えをしようとすると
せっかくのバリアを無理に剝がす事になります。
バリアをなくした肌は乾燥肌まっしぐらです。
逆にターンオーバーが遅すぎる肌は、
表面の角質が入れ替わらず、くすみの目立つ硬い肌が続きます。
少しでも早く自然に新陳代謝を促しターンオーバーを促進したいですよね。
そのためには、肌のために優しく保湿をしてあげる事がとても重要です。
脂肪の保水率は10~20%に比べ、筋肉の保水率は70~80%もあると言われています。
脂肪を減らし筋肉を増やせば、体内の水分を保持する力が高まります。
筋肉量が多ければ基礎代謝も上がり、ダイエットにもつながります。
また新陳代謝も促進されます。
肌自身のお手入れで保湿はもちろん大切ですが、
筋肉を増やし身体の全体の水分保持も乾燥肌対策のひとつだと思います。